和雑貨の魅力

和雑貨だけが持つ魅力、というものがあります。
それは我々日本人が普段忘れてしまっている日本独自の「風情」だと言えます。

京都や奈良に代表される日本の観光地は外国人の観光客であふれかえっています。
日本には美しい木造建築や文化遺産、歌舞伎や能といった伝統芸能など、世界に誇れる魅力があるからです。

しかし都心には無機質なガラスやコンクリートの高層ビルが立ち並び、かつての美しい景観は失われてしまいました。
高層ビルや複合施設は日本の近代的なイメージを表現してくれますが、暖かみを感じさせるものではなく、色合いも無彩色なことからどこか寂しげに見えます。
もはや日本の古きよき魅力は失われていく一方なのかもしれません。

それでも私たち日本人の心の底にはそういった日本独特の魅力を慈しむ気持ちがあり、無意識にそれを求めるために和家具・雑貨が受け入れられているのでしょう。
和雑貨は小さい範囲でありながらも、日本が持つ美しい景観を居住空間にもたらしてくれるのです。